「会社に行くのが精神的につらい…」「気分が落ち込んで仕事にならない…」と悩んでいる方は、医師の診察によって診断書を書いてもらい休職することができます。
この記事では、うつ病の診断書は診察当日すぐにもらえるのか、正しい診断書のもらい方について解説していきます。
【結論】うつ病と診断されれば当日すぐに診断書はもらえます!
結論からお伝えすると、医師からうつ病と診断されれば、当日すぐに診断書がもらえます。
なかには診断書の発行までに2週間ほどかかるクリニックもあるようですが、多くの場合は、初診であっても休職が必要だと医師が認めた場合は診断書を発行してもらえます。
ちなみに、診断書とは病名や症状、現在の治療内容のほか、医師が必要と判断した休職の期間などが記載されています。うつの状態にもよりますが、暫定的に1ヶ月ほどの休職期間を設ける医師が多いようです。
また、症状によりさらなる療養が必要であると医師が判断した場合は、「休職期間の延長が必要」と記載された診断書が追加発行されます。
うつ状態で会社に行くのがつらい、会社にいると人生に絶望感を感じるといった症状がある場合は、診察時に診断書の発行が可能か医師に確認してみましょう。
うつ病と断定できない場合は当日にすぐ診断書がもらえない場合もあります…!
医師がうつ病と診断した場合は、当日診断書を発行します。ただし、症状によってはうつ病だと断定できない場合や、あるいは休職が必要なのかを医師が見極めるために、一定期間は診断書を発行しない医師もいます。
企業によっては休職する場合でも診断書の提出を不要とするところがありますが、休職の理由を第三者から見た証拠である診断書の提出によって認めるところがほとんどです。
また、自立支援医療制度(※当院、ともしびクリニックは自立支援医療制度を受けいれておりません。)などの公的な制度を利用する場合なども、診断書の提出が必要になります。しかし記載内容に曖昧な点がないようにするため、診断書の発行に時間がかかる場合が多いです。
「診断書は次の診察時にお渡しできるようにします」「診断書の発行に2週間ほどかかります」と言われることもあると覚えておきましょう。
ともしびクリニックを例にうつ病の場合の診断書を当日すぐに貰うまでの流れを7ステップで解説!
ここからは、ともしびクリニックを例に、うつ病の場合の診断書を当日すぐにもらうまでの流れを7つのステップでご紹介します。
ステップ1:LINE登録・予約申込
ともしびクリニックでは、診察予約をLINEでのみ受け付けています。当日すぐに診断書をもらうためにも、まずはLINEに登録しておきましょう。
●ともしびクリニック公式LINEに登録する
LINEに登録すると、ともしびクリニックから自動でメッセージが送られてきます。
LINEのトーク画面から必要事項を入力して送信してください。
「対面診療のご予約をさせていただきました」というメッセージが来ましたら、予約完了です。
ステップ2:問診票記入(オンライン)
LINEの予約完了メールに記載されているリンクをタップすると、問診票が開きます。
ともしびクリニックではスムーズに診察できるよう、オンラインでの事前問診票にご協力いただいています。
当日の診断に間に合うように、問診票を入力していきましょう。ご自身での入力がつらい場合は、ご家族などに助けていただきながら入力をお願いいたします。
オンライン問診票は診察当日までに送信してください。
ステップ3:来院・受付
LINEで予約した日時に来院し、受付で診察の確認をします。
ともしびクリニックでは、待合室に間仕切りを設置しており、他の患者さんと顔を合わせない工夫をしています。安心して来院してください。
ステップ4:医師の診察
事前に送っていただいた問診票をもとに、医師が診察を行います。
初めての方は不安も多いと思いますが、リラックスして不安に思うことなどをお話しください。
ステップ5:血液検査
精神的なストレスで体に何か症状が出ていないかを確認するために、ともしびクリニックでは血液検査を行っています。
アルコールにかぶれやすい方、採血が苦手な方は看護師までお申し出ください。
ステップ6:会計
診察や検査が終わりましたら、受付に戻っていただき会計となります。
ともしびクリニックでは現金のほか、クレジットカードによるお支払いにも対応しています。
ステップ7:診療明細書、処方箋、書類受け取り
会計が終わりましたら、診療明細書や診断書、お薬の処方がある場合は処方箋をお渡しします。
診断書は、上記のような書類です。封筒に入れてお渡ししますが、書かれている内容を確認するために、封を開けてもかまいません。
ただし、ともしびクリニックでは基本的に当日診断書をお渡しできますが、後日のお渡しになる可能性もあることをご了承ください。
うつ病の診断書を当日もらった際の今後の過ごし方について!
うつ病と診断されたら、まずは休職してからだと心を休めることを最優先にしましょう。
例えば会社員の方の場合、「自分が休むと他の社員に迷惑がかかってしまう…」などと考える方が多いのですが、そのように考えてしまうとしっかり休むことはできません。
たしかに一時的には他の社員に迷惑がかかるかもしれませんが、会社は社員同士の助け合いで成り立っています。
休んでいることを負い目に感じることはありません。無理に運動をしたり家事をしなくてもいいです。ひたすら体と心を休めることを最優先にしてください。
頭の中からストレスになっていることを追い出して、しばらくしっかり休養を取ることが回復への近道です。
うつ病の診断書をもらってから休職する前に確認しておくべき3つのこと!
- ・傷病手当金がもらえるか
- ・休職できる期間
- ・会社との連絡方法
うつ病で診断書をもらって休職するまえに、上記の3つのことを確認しておきましょう。
お仕事を休職すると原則として給与が発生しません。うつ病で休職する場合は一般的に1ヶ月以上休職となる場合が多いため、有給休暇が残っていたとしても給与の発生しない日が続く可能性があります。
仕事以外の原因による病気やケガの療養のために会社を連続して3日以上休み、事業主から報酬が受けられない場合は、加入している健康保険組合の傷病手当金制度が利用できます。
傷病手当金は、支給開始日から最長1年6ヶ月の間受給が可能で、支給金額はおよそ給与の2/3程度です。ただし、労務不能であると医師などの意見をもとに判断されるため、医師の診断書が必須となります。傷病手当金についてくわしくは「傷病手当金について徹底解説!」をご参照ください。
また、休職できる期間ついても確認しておきましょう。会社によっては休職できる期間を規定として設けている場合があります。具体的な期間については会社に相談してみましょう。
うつ病で休職中の患者さんと勤め先との連絡は最小限にするべきですが、健康状態の確認などで連絡が必要になることもあります。会社との電話連絡がつらい場合は、メールでの連絡が可能か、書類での確認になるのかなど、休職中の連絡方法についても会社に確認しておくようにしましょう。
まとめ
・うつ病と診断されたら、当日すぐに診断書がもらえる
・ただし、休職が必要なのかを見極めるために一定期間は診断書を発行しないクリニックもある
・うつ病の診断書をもらったら、とにかく体と心を休めることを最優先にしよう
うつ病と診断されたら、精神科・心療内科では当日すぐに診断書がもらえます。
ただし、なかにはうつ病と断定できない場合や休職が必要なのかを見極めるために、一定期間は診断書を発行しないクリニックもあります。
うつ病は「一に休養、二にお薬」です。心と体を休めることを最優先にしてください。
診断書をもらったら勤務先に提出し、しばらくしっかり休養を取ることがとても大切です。