【凍らせて破壊】脂肪冷却の驚きのメカニズムや効果・向いている部位

脂肪冷却

脂肪冷却って本当に痩せる?
・1回の脂肪冷却でどれくらい痩せるか知りたい
・失敗するリスクとか危険性はどうなのかなあ…
・自分に脂肪冷却が向いているかチェックしたい

このような悩みを解決する記事を用意しました。

FIRE院長
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「脂肪冷却」について解説していきます!

記事の中で解説する内容は以下の通りです。

脂肪冷却とは
脂肪冷却のメカニズム
脂肪冷却の効果
脂肪冷却の効果を高める方法
脂肪冷却のリスク
脂肪冷却を受けられない人
脂肪冷却と脂肪溶解注射の違い

この記事を読めば、脂肪冷却の効果や副作用、効果的な施術の受け方について理解することができます。

動画でもたっぷり解説しています!


脂肪冷却とは【脂肪を凍らせて”二の腕”や”太もも”の部分痩せを実現】

脂肪冷却とは、脂肪細胞を局所的に凍らせて破壊する医療施術です。

気になる部位に直接施術することで部分痩せが可能になります。

施術可能な部位として、以下のようなものがあります。

  • 下あご
  • 二の腕
  • お腹
  • 太もも

その他、神経損傷のリスクがなくが設置可能な部位であれば施術できる場合があります。

脂肪冷却のメカニズム【水と脂肪が凍る温度差を利用して細胞を破壊】

水と脂肪には凍る温度に違いがあり、0℃にならないと凍らない水に対し、脂肪は4℃で凍ってしまいます。

この温度差を利用すると、脂肪細胞のみを選択的に凍らせて破壊することができます。

通常、細胞は内部が「水」で満たされているものの、脂肪細胞の大部分を占めるのは「中性脂肪」です。

そのため脂肪細胞の方が他の組織よりも先に凍結することがわかっています。

各組織が凍り始める温度は以下の通りです。

  • 皮膚:0℃
  • 血液:-18℃
  • 脂肪細胞:4℃

いったん凍結した脂肪細胞を解凍しても元通りに機能することはなく、老廃物として排泄されます。

脂肪冷却後の流れは以下の通りになります。

  • 2~3日後:脂肪細胞の細胞死がはじまる
  • 2週間後:細胞死数がピークに
  • 3ヶ月後:繊維組織に置き換わる

脂肪冷却の施術後およそ3ヶ月で脂肪細胞は繊維細胞になってしまいます。

脂肪冷却の効果【1回の施術で脂肪が20%減るって本当?】

実際の論文を元に、脂肪冷却の効果について解説します。

アメリカで行われた研究では、67人の患者の腹部や太ももに脂肪冷却を行い、治療の前後2ヶ月の脂肪の厚さを超音波検査で測定しました。

研究の結果、「1回の治療で平均で25.2%の脂肪の厚さの減少」が見られました。

Kotlus, B. S., & Mok, C. (2013). Evaluation of cryolipolysis for subcutaneous fat reduction. The American Journal of Cosmetic Surgery30(2), 89-93.

その他、多くの研究で「20%前後の脂肪が減少していた」と報告されていました。

以下は脂肪冷却のビフォアフター写真です。

左:befor 右:after ・Oh, C. H., Shim, J. S., Bae, K. I., & Chang, J. H. (2020). Clinical application of cryolipolysis in Asian patients for subcutaneous fat reduction and body contouring. Archives of plastic surgery, 47(1), 62.McKeown, D. J., & Payne, J. (2021). Significant improvement in body contour with multiple cycles of CoolSculpting: Results of a prospective study. Dermatologic Therapy34(2), e14850.

報告によると、上記のどちらの症例も「1回の施術によるもの」であり、見た目にも明らかな変化が出ていることがわかります。

脂肪冷却の効果を高める方法【施術の推奨間隔や回数の上限は?】

脂肪冷却の効果を高めるためにはどのようなことを心がければよいでしょうか。

「セルフマッサージをすすめる理由」「おすすめの施術間隔や回数」について解説します。

セルフマッサージ

脂肪冷却施術により破壊された細胞や中性脂肪は、リンパに乗って排出されます。

そのため、施術後1週間ほどは自分で施術部位をマッサージするようにしてください。

セルフマッサージにより、より高い部分痩せ効果を感じることができるでしょう。

間隔と回数の上限

脂肪冷却は同じ部位に3回くり返すのをおすすめします。

また、施術の間隔は、1ヶ月間隔にすると効果が出やすいでしょう。

他の部位への施術であれば、施術間隔を考える必要はありません。

脂肪冷却のリスク【痛み・副作用・失敗はある?】

脂肪冷却のリスクについて解説します。

脂肪冷却の痛み

施術中の痛みは初めに吸引による痛みがあるものの、冷却が開始されるとともに徐々に痛みがなくなってきます。

脂肪冷却の副作用

脂肪冷却の副作用としては以下のようなものがあります。

  • 赤み
  • 内出血による紫斑
  • 鈍痛
  • 感覚異常
  • 凍傷
  • 神経損傷
  • 逆説的過形成

赤みや紫斑は頻度の高い副作用です。

ただし、赤みは当日、紫斑はおよそ1週間で改善されるので経過をチェックしておきましょう。

冷却や吸引による感覚異常や神経損傷は2−3ヶ月ほどで徐々に改善されます。

また、ごく稀に血管迷走神経反射が起きることもあります。

脂肪冷却における失敗

脂肪冷却での失敗とは「逆説的過過形成」のことを指します。

逆説的過形成とは、脂肪冷却によって逆に脂肪組織が大きくなってしまう現象のことです。

この現象の原因は科学的に解明されていないものの、施術直後に吸収率が高まるのが原因ではないか、とされています。

ているため当院では施術後3時間は食事を控えていただいております。

脂肪冷却を受けられない人【男性でも施術を受けられる?】

脂肪冷却を受けられない人の特徴を列挙します。

以下に当てはまる人は脂肪冷却を受けられないため、別のメニューを検討するようにしてくださいね。

  • 妊娠中・授乳中の方
  • クリオグロブリン血症、寒冷凝集素症、発作性寒冷血色素尿症のある方(冷却により貧血等の症状がおこる可能性があります)
  • 開放創や感染創、皮膚トラブルのある方
  • 寒冷蕁麻疹・レイノー病など寒冷過敏症の方(施術で皮膚の冷却を行います)
  • 皮膚感覚障害のある方(副作用に気づくのが遅くなる可能性があります
  • 出血性疾患のある方・抗凝固剤を使用中の方(出血等の症状が強くでる可能性があります)
  • 帯状疱疹後の神経痛や糖尿病性神経障害のある方(悪化させる可能性があります)
  • 心臓や肝臓に異常を指摘されたことのある方

ちなみに、脂肪冷却は男女関係なく受けられる施術となっています。

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脂肪冷却と脂肪溶解注射の違い【デメリットやダウンタイムは?】

部分痩せの施術には「脂肪冷却」以外にも「脂肪溶解注射」があります。

それぞれの特徴の違いは以下の通りです。

脂肪冷却脂肪溶解注射
効果1回で20%前後の脂肪を破壊4回で脂肪マイナス4cm程度
メリット針を刺す必要がない
1回である程度の効果を得られる
脂肪のあるところであれば基本どこでも施術できる
デメリット顔や神経の近くなどは施術できない針を刺す必要がある
3〜4回の施術が必要
侵襲性開始直後は吸引や冷却の痛みがあるが徐々に慣れる1度の施術で複数回の注射する
ダウンタイム赤み:1日
内出血:約1週間
赤み:1日
内出血:約1週間

施術部位の向き・不向きで比較すると、

  • 冷却マシンの取り付けが可能
  • 神経損傷の危険性が少ない

といった条件にあてはまる部位では「脂肪冷却」がおすすめです。

一方、顔など、上記の条件から外れている部位の施術を希望する場合は「脂肪溶解注射」の方がよいでしょう。

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まとめ

記事で解説した内容は以下の通りです。

脂肪冷却とは
脂肪冷却のメカニズム
脂肪冷却の効果
脂肪冷却の効果を高める方法
脂肪冷却のリスク
脂肪冷却を受けられない人
脂肪冷却と脂肪溶解注射の違い

脂肪冷却は、脂肪が他の組織より高い温度で凍ることを利用した施術であり、「下あご・二の腕・お腹・太もも」の部分痩せに効果的です。

施術後のセルフマッサージにより、壊した脂肪細胞を身体の外に出しやすくすると施術効果が高まるでしょう。

副作用としては「施術時に脂肪を吸引するときの痛みがあること」や「施術後に赤みが高確率で起こること」などがあげられるものの、だいたい1週間ほどで元に戻るので安心して施術を受けられます。

この記事を読んで「脂肪冷却」に興味を持ったらぜひ一度、無料カウンセリングへお越しください。

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PROFILE

江越 正敏
江越 正敏FIRE CLINIC総院長
2017年 佐賀大学医学部 卒業
2017年 都立松沢病院 勤務
2019年 都立多摩総合医療センター 勤務
2020年 FIRE CLINIC新宿院 開院
2021年 渋谷院、銀座院開院
2023年 新宿、渋谷、銀座、名古屋の4院に展開しFIRE CLINIC総院長を務める。
2024年 公益財団法人ルイ・パストゥール医学研究センター 再生医療研究室 特任研究員

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